尾崎豊
管理人海王が尾崎豊の曲についてアレコレ考える所。尾崎嫌いな人はスルー推奨。
十七歳の地図
ファーストアルバム。個人的には一番最初に手に入れた(と言うか母がテープで持っていた)
尾崎を(きちんと)知るきっかけになったアルバム。
「十代のカリスマ」と呼ばれる尾崎が綴った一つ一つの歌詞は、正に十代の誰もが考える苦悩や憎しみや愛を、十代の誰もが考えるような言葉で歌い上げた歌ばかり。凄い好き。
タイトルはそのままの意味。センスを感じる。
1 15の夜
2 I LOVE YOU
3 OH MY LITTLER GIRL
4 ハイスクールRock'nRoll
5 はじまりさえ歌えない
6 愛の消えた街
7 街の風景
8 十七歳の地図
9 傷つけた人々へ
10 僕が僕であるために
回帰線
セカンドアルバム。尾崎の曲よりも人格や人生について知った後に聞いた曲が入っていたのでそれなりに判りやすく聞けた(尾崎の曲は尾崎の事考えないでもいい曲だけど尾崎の身になってみると物凄くいい)。
ネット上では尾崎の若い頃の状況やなんかはあまり取り上げられないのだが。
海王がハマりまくった曲が一杯入っている。大好き。
タイトルは「何でも必ず同じところへ戻ってくる」と言う意味でつけられた。
1 Bow!
2 Scrambling Rock'nRoll
3 Scrap Alley
4 シェリー
5 ダンスホール
6 群集の中の猫
7 卒業
8 存在
9 坂の下に見えたあの街に
10 Teenage Blue
壊れた扉から
サードアルバム。「十代三部作」(上二つも該当)と呼ばれる内の、尾崎の十代最後のアルバム。
尾崎を知らない人は恐らくこの中のどれも知らないであろう曲が一杯入っている。
=熱心な尾崎ファン同士でしか分かり合えないような部分の良さがあると海王は睨んでいる。海王も最初の方はなんだか(上二つのアルバム収録曲に比べて)のめり込めなかった記憶がある。
今となっては超お気に入り。
「二十代と言う重い扉を開けて見ると、そこには想像していたような世界なんか何もなくって。
ふと後ろを振り返ると、何も無い空間にただ壊れた扉だけが残っていて、もう後ろには戻れなくなっていた」
1 Driving All night
2 Forget-me-not
3 路上のルール
4 Freeze Moon
5 失くした1/2
6 誰かのクラクション
7 ドーナツ・ショップ
8 米軍キャンプ
9 彼
街路樹
フォースアルバム。尾崎が長い沈黙期間の間に作成したアルバム。ニューヨークで麻薬を覚えたり捕まったり所属事務所が変わったりと色々大変だった時期等色々あったせいかそれまでとは『何か』が変わり始めたアルバム。尾崎曰く「作りたくも無いアルバムを作らされた。勿論曲には全身全霊を注いだが(略」
ファンの間でも賛否両論が繰り広げられている問題作。海王はすげー好き。
1 核(CORE)
2 紙切れとバイブル
3 街路樹
4 遠い空
5 ・ISM
6 COLD WIND
7 LIFE
8 時
9 理由
誕生・T
フィフスアルバム。またまた長い沈黙を破って尾崎が世に送り出した大作。
「誕生」もそうだが、尾崎が発する一つ一つの言葉に込められたセンスというのは計り知れないと思う。
曲郡はどれも、十代の頃の直接魂に響くような作品と比べると圧倒的に「インパクトが薄い」代物だと確信する。
だが詩の意味をよく噛み締めて歌った時の一つ一つの「重さ」は紛れも無くこのアルバムが一番。
当時の尾崎の事を知りだしてから聞きなおして見ると全然違う。
恐らく尾崎の事を全く知らない人には一番面白くないアルバム。尾崎好きにはたまらないアルバム。
ちなみに海王は尾崎の曲を歌って泣いたのはこのアルバムが始めて。
二部構成になっており、海王が受けたディスクTの感想は「十代のカリスマとの決別」
1 COOKIE
2 KISS
3 LOVE WAY
4 ロザーナ
5 永遠の胸
6 黄昏ゆく街で
7 LONELY ROSE
8 銃声の証明
9 置き去りの愛
10 RED SHOES STORY
誕生・U
フィフスアルバム。海王が受けたディスクUの感想は「一人ぼっちのカリスマ」
長いブランクからの復帰。新しい尾崎豊、そして自分の子供へ。
1 FIRE
2 きっと忘れない
3 音のない部屋
4 禁猟区
5 COLD JAIL NIGHT
6 レガリテート
7 MARRIAGE
8 虹
9 風の迷路
10 誕生
放熱への証
ラストアルバム。ファーストアルバムへの回帰をコンセプトに、それまでの重い歌詞から一変して
軽くて誰でも入り込みやすい曲調の曲が多い。尾崎の死の直後に発売された。
歌詞カードの表紙の裏に「生きること。それは日々を告白してゆく事だろう」とある。
英題は「CONFESSION FOR EXIST」直訳すると「存在の告白」。深い。
海王は、このアルバムと他のアルバムとは何かが決定的に違うと思った。何かはわからない。
それまであった「二十台の壁」とかそんなモノとは比べられない何か。
擦り切れたような孤独を綴った暗い歌詞と曲調で、どうしようもない尾崎を包む闇が見える。
極限の疲れや「何か」にブチ当たってしまって開き直ったような明るい曲の詩とのギャップが痛々しい。
恐らく尾崎を知らない人が聞いても尾崎の曲だと判らないだろうと思うくらい知名度が低く、尾崎らしくない。
「尾崎の遺書」と海王は勝手に考えている。尾崎の遺書は複雑迷解だ。勿論大好き。
1 Get It Down
2 Mama,Say Good-bye
3 Monday Morning
4 ふたつの心
5 闇の告白
6 汚れた絆
7 原色の孤独
8 自由への扉
9 太陽の瞳
10 優しい陽射し
11 贖罪
ホワイトアルバム
デビュー前の尾崎がテープに吹き込んで音楽会社に送り込んだ曲を、アレンジし直して出したアルバム。
ある程度尾崎を知った後に手に入れたアルバムで、感想は「声が綺麗」だった。
まだ十六歳の、しかししっかりとした歌声は他のどのアルバムよりも迫力があった。
テープと言う触媒を通しているからか「生」の尾崎の凄みがストレートに伝わってくる。
好きなように好きな曲を書いた生のままの尾崎が見える逸物。一見?の価値あり。やたらめったら好き。
後に正式に採用されたアルバムタイトルは「もうおまえしか見えない」だが、誰もこんな風に呼ばない。
1 ストリートブルース
2 ダンスホール
3 もうおまえしか見えない
4 弱くてばかげてて
5 秋風
6 酔いどれ
7 町の風景