RED SHOES STORY
頭じゃ判ってる事も体がついてかなくてよ。
煌びやかな夜の街にのこのこと出かけて、朝になればうらぶれた裏通りの街の被害者。
だけど俺は知ってるぜ。次の仕事に間に合うまでの寂しいゲームだと。
心の傷アルコールで癒して、何処から何処まで行けばいい。
愛しいお前受け止めるまで、この旅は続くのさ。
尾崎が『メッセージとかアートとかビジネスを抜きにして、自分が本当にヤリたかった』歌。
アルバム「街路樹」を作った時に所属してた事務所と、その時同じ事務所にいた
バンドのボーカルに向けて。
当時、尾崎が逮捕された事で同じような路線のとあるバンドに、尾崎付きのスタッフやらファンやらが
一気に流れて、個人的に付き合いがあったそのバンドの人との事も歌っている。
尾崎の歌としては珍しい物で、独特のちょっとずれたテンポで歌う明るめの歌なのはいつも通りだが
歌詞は一変して、個人が個人に送るような物。
つまり、第三者が何の事情も知らずに聞いても全く意味がわからないし面白くない歌。
騙された事。貸しがある事。若いヤツらに、同じ過ちを繰り返さないように言っておく事。
そんな個人的なことばっかり歌っているので、それ以外の歌より尾崎を身近に感じる。
歌詞は一番他人だが、距離は一番短いように感じる。
歌う時は、さっぱりきっぱり吹っ切れて。