誰かが壁に歌を刻み込んでいる。
風がそれを歌っている。
街では、色あせた心の影が君の中で迷っている。
何を話せばいい?
僕はあの頃より、少し大人に憧れているだけさ。
通り過ぎる人ごみの中、君は僕に気づくだろうか。
触れようとしては傷つく痛みに 時は流れて

これもまたおとなしい歌。

ゆったりとしたテンポで進んで、サビではグっと力を入れてくる。

なんだか、映画が終わる時のエンディングで流れていそうなイメージ。

尾崎豊と言うドラマの終了をイメージさせられる、考えようによっては嫌な歌だ。

「あの頃より少し大人に憧れているだけさ」と言うフレーズの持つ意味は大きい。

大人達を睨み、信じられぬ大人達と争っていた尾崎がだ。

心を入れて聞くと普通に泣ける歌。

綺麗過ぎて、優しすぎて、大きすぎる尾崎の心が見える。

歌う時は、思いを馳せる。