それは、どこか異様な光景だった。
絨毯の上に無造作に散らばる雑誌や単行本、教科書、破られた数枚のルーズリーフ。
地面のところどころには何かをこぼした様なシミがいくつも見られる。
壁に掛けられた衣服には埃が積もっており、カレンダーは何ヶ月も前のまま触られた形跡がない。
空のペットボトルがいくつも固まり、空気清浄機や扇風機は電源がついたまま作動しないでいる。
閉め切られた部屋は薄暗く、その部屋の唯一の電気は立てば頭が当たるほどに低い。
蛸足配線の付近では行き場をなくしたコンセントが蠢きあっている。
その部屋の天井はいつもより薄汚れて見えた。
目を覚ましたとき、僕は長い夢からの解放と現実への帰還を理解するために次々に頭のスイッチを入れていった。
完全に意識が覚醒するまでの少しの間、夢の中の出来事の覚えている部分だけを反芻してみる。
勿論数分後には忘れ去って二度と思い出す事のない記憶だろうとも思う。
時計に目をやると、時刻は午前八時を少し回った所だった。
予定は十一時の梅田。そこで、今日は俗にオフ会と呼ばれる集会が開かれる。
頭の中で、これから用意をし、家を出て駅へ向かい、目的地にたどり着くまでのルートとそれに要する時間とを照合してどこでどう時間を使うかの配分を整理する。
ある程度の目処が立った所で、僕はその薄汚れた部屋を出た。
*
目的の場所は、とりあえず駅だ。
安上がりに済ませるため多少遠い駅までも自転車で行く事にしたのはいいのだが、問題は僕がその駅まで自分の足で行った事がないという事だった。
一応簡単な説明は受けたものの、不安はある。だがそれも臨機応変に対応すれば何とかなる程度の物でしかないという確信もあった。
梅雨が明けて、今までの鬱憤を晴らさんとばかりに、太陽は光を惜しげもなく辺りに撒き散らしている。
それ自体は決して不愉快なものではないのだが、体中から汗が吹き出て服にまとわりつく感覚はお世辞にも気持ちのいい物とはいえなかった。
文字通り目の前のサングラスに汗が飛び滴るのが見える。
僕は、近年になってそうなったのか、それとも近年になってようやく理解しただけなのか、強い光に弱い体質なようである。体質と言っても目が痛くなる程度だが、それが続くと視界が真っ白になる為、夏でなくとも日差しの強い日はつけていないととても外には出られなかった。
やはりというべきか、何事もなく駅に着くと他の自転車に紛れ込ませて自転車を止める。
時刻は十時になろうかというところ。
このペースなら遅れる事はないだろう。僕はサングラスを外して地下鉄のホームへと歩いていった。
*
着いた先の改札を出て、僕は都会の汚れた空気と篭った熱気に顔を顰めながら日本国犯罪件数ワースト一位のその街へ足を踏み出した。
行きかう人々の流れにぶつからない様に自分の目的地へと急ぐ。と言っても予定の集合時間まで後三十分もあるのだからさして急ぐ程の事ではないのだが。
とりあえず、この大阪駅から目と鼻の先にあるヨドバシカメラが集合の場所だ。
迷路のような地下道が何本も走り、同じような通りがいくつも存在するこの街では、はっきり言うと自分の位置がまったく掴めないばかりか、ヨドバシカメラの場所もわからない。
記憶にあるのは、駅を出て空を仰ぐとヨドバシカメラが見える。と言うくらいの、とりあえず至近距離にあるのだという事だけであって、ようするに駅の周りをぐるぐると回っていればわかるだろうと思う。
こういう時素直に人に道を尋ねる事の出来る性格であれば、と思う。
だがそれは、それが出来ない自分自身を肯定していると言う事でもある。そんな取り止めのない、思考にもならない言葉の羅列を頭に思い浮かべながら、僕は駅の周りを歩き続けた。
十分ほど歩いただろうか。聞きなれた音が耳に突き刺さった。
こういう、人々の雑踏と機械の生み出す電子音とに埋め尽くされた音の世界で、自分の知っている音と言うのはよほどよく聞こえるもののようだ。
着信 『ウィンザー』
携帯電話の画面にはそう表示されてある。
無論本名ではない。これはこのオフ会の発端となるゲーム内に於いて使用しているキャラクターの名前だったりする。
電話を取ると、実に半年振りの会話が繰り広げられるわけだが、当然この状況では声は聞こえない。
なんとか聞き取れたのは、今ヨドバシカメラの横の喫茶店でお茶してるというだけだったが、それだけを確認して電話を切った。ようするにヨドバシカメラの横の喫茶店に行けばいいのだ。
だが、そのヨドバシカメラをまだ視認出来ていない現状はもしかすると危機的状況だ。
そこからさらに十五分ほど歩いてから、僕はヨドバシカメラの看板を見つけた。
*
ヨドバシカメラと呼ばれる建物は、巨大だ。
一口にヨドバシカメラと言っても恐らく僕の通う高校の面積をはるかに超えている。
僕はそのヨドバシカメラを見て、そこへ向かう途中の横断歩道でこう思った。
喫茶店多いって!
後ヨドバの横ってどっち!?
って(挨拶
とりあえずヨドバシカメラ行けばいいんでしょとか思いつつ近づいてみると、なんか店の入り口付近に
カフェテラスみたいなこじゃれた空間があって、あまつさえそこでイチャイチャしてるカップルなんかもいて
なんかあいつら人が困って汗かいてるのに、生意気だなぁとか思ってると、ガラス張りになった店内から
こっちに手を振ってる人がいます。おお、あれは多分正しくうぃんさん(ウィンザー)!老師(しょうりん)!
僕は生意気な少年少女への逆恨みを止めて店内に入ります。
ふー、これでやっと涼めるよ・・・(;´ー`)
っと思ってると何故か外へ出る面々。
あ、あの。僕まだ何も・・・て言うか・・暑いんで・・・・・あ、はい。お待たせして・・・はい、ごめんなさい。行きましょう。
という事で、「ここ(梅田)は俺の庭や」と言い放つぱうさん(パウエル)について行き
なんと先日既に予約を済ませていたボーリングに行く事に。流石ですなヽ(゚∀゚)ノ
開始予定の一時までどうすっかーって事でご飯を食べることに。
どこいくべーどこいくべーと言いながら模索する中、老師が。
「言っていいですか、餃子スタジアム。」
「「「ぎょ、ぎょうざスタジアムー!?」」」
なんて事が起こったのは僕の頭の中だけでして、お二人は「あー餃子スタジアム」とか言ってます。
「あ、ぎょ、餃子スタジアムね。いいっすねー、行きましょう」とそんな感じ僕。うん。
なんかうろ覚えなんですけども多分色んな地方の代表として出てきた餃子屋さんが
同じ空間で餃子を売り、売り上げが少なかったらどっかの店と入れ替わるんだとか。
それはもう激しい生存競争なんだとか。
あまりの過酷さにタコ飯とか言うわけの判らない料理で売り上げを伸ばす店舗もあるんだとか。
とりあえず行ってみると。
えーっとなんていうかなーすっごい微妙でした。
四人で色々な所から餃子買い集めて食べてたんですけども、美味しかったの1店舗だけと言う有様。
僕は素直にマクドとか行けば良かった、等という発想が生まれないくらいダメージでした。
だって餃子だけでお腹膨らましてるんですよ。なんかもうダメージですよ。
僕らはなんとか外へ出てボーリングまでの時間を稼ぎます。
ラウンド1でやるという事だからもうそこのゲーセンで遊んでおこうと言う事になりぞろぞろと向かう集団。
僕らは入るなりやる事がなくなりウロウロしてたのはいいんですが、何故かDDRする羽目に。
老師の腕前は前回のオフで見せてもらってたので、僕は人生で一度もやった事がないので、
やべぇ(゚д゚)と思いました。これはネタ要員決定じゃないんですか?と。
でもよく考えたらこのオフにいる全員が多分ネタ要員なので別に気にしない事にしました。
全然関係ないんですが、今日記と同時進行でダンレボについて調べてみたらこんな記事があって
ここで改めて私たちのこのプロジェクト【ダンレボ】について説明をしたいと思います。初めて訪れていただいた方、何度か見たけどよく意味が分からないという方、長文ではありますが、ご一読下さい。
私たちの会社 株式会社ISOWA、はダンボールおよびダンボール箱を作る機械を作る会社で、一応この業界では世界的にも名の知られた会社です。
私たちは機械メーカーの立場として、いつもダンボールってなかなか主役になれないな、脇役にしかなれないなというように思っていました。しかし一般の生活者の方からすると、脇役どころか通行人にもなっていないかもしれません。そう考えるとすごく寂しい思いがします。
というのは、ダンボールは中身を出せば粗大ごみになる。次回の資源ゴミの日まで、狭い家のどこに商品を取り出した後の段ボールを置いておこうかと、私でも思います。
逆に何とかして中身を出しても捨てたくない箱を作れないか、そういうものができたら夢の箱、dream
boxだなぁ。そんな夢の箱を作れるようなお手伝いを私たちでできないかと、ず〜っと思ってきました。
そのために4年間研究をして、やっと今年3月末に上海の展示会でデビューさせたのが、世界で初めての高速・幅広のダンボール用オンデマンド・デジタル・プリンタ 【Box
Dream】 です。
箱に夢を吹き込むとか、夢がいっぱいある箱を作るプリンターだということで、私たちの強い思いを込めて、 【Box Dream】 と命名しました。
ダンボールってやはり環境にやさしいというところを売り物にして、今も存在意義があるんじゃないかと思うんです。
実際にダンボールそのものは環境にやさしいのですが、印刷する色を替
ここまで読んでやっと全然関係ないって気づいた。
↓
ttp://blog.goo.ne.jp/dan-revo/c/dc1f479205a2a441f0d0674db14d46bc
ダンボール・レボリューションだそうで。
はははは。笑えません。
ほんでなんだっけ。そうなんか気づいたら(あ)ぱうさんがコインのスロットやってるんですよね。
で大当たりしてるんですよね。
全然やった事ない僕はなんかジャラジャラコインが落ちてくる光景を目にして(゚∀゚)ってましたが
しばらく見てると全然終わる気配がないという老師の意見に目を覚ましてSEEDする事に。
SEED、新作出てた。SEED。SEEDやりてえ。
でその後はうぃんさんと共にはうすおぶざでっどふぉーをやって指の皮がめくれ
その後ギタフリやろうとして肩に回すあの紐が僕の日焼けした部分にジャストミート。
そう僕水泳部なもんで泳いでたら日焼けするんですよね。そんですげー痛いんですよね。
前日とかもう痛くて仰向けで眠れませんでしたからね。痛いと言えば肩の日焼けの痛みなんか
もうほんとどうでもいいくらい全身頭痛(お察し)だったわけですが、治って良かったよほんと。
(お察ししてくれない人に解説すると頭痛で全身麻痺に陥るほどの痛さ。
そろそろ時間だって事でボーリングしに行きました。
ここでも「俺一番下手なのに」とか最初に言ってた老師が僕より普通に上手かったり
帰り際に店内の音楽決めれる機械でキューティーハニー設定して逃げ帰るとか
なんかそんな奇天烈大百科が繰り広げられておりました。
まぁ言うなれば僕のスコアがネタなわけですがそこは伏せておいて
その後何するーって感じになった時「か、カラオケ!カラオケ!(゚∀゚)」と狂ったように。
とりあえずうぃんさんがホテルをとっとくからその間ぼくらは時間を潰さなきゃいけなくなったわけで
近いゲーセンで遊んでると来ました。うぃんさん。
ほんじゃー行きませうって感じで探すんですけど、最初行った所は三十分〜〜円的な激高だったので
素直にジャンカラ行く事に。
ジャンカラの受付があるのは二階で、部屋が五階と六階にもあるらしいんですが
なんでそんな中途半端な所に・・。と考えるまもなく僕らは二階へ続くエレベーターに乗り込みました。
でね、発信してから気づくんですよ。なんかボタンが1,3,4しかない。
ジャンカラ嫌われてるのか・・・とか考えつつ、もう発信してしまったのはしょうがないので三階で降りて
一個下がろうかって感じで着くんですけど、目の前に壁が立ちはだかってるんですよね。
これはもう爆笑してたんですけど、その後何故か四階に行く僕ら。
冷静に考えたら二階に行くのに四階いく必要は全くないんですが、
あまりにも非現実な光景を見たせいで皆若干頭がイカれ始めていたんだと思います。
で四階は目の前に鉄柵あって進めないんですよ。
もう爆笑しながら一階に戻ると、最初にエレベーター乗る時にすれ違ったお姉さんらが階段登ってました。
きっと僕らの乗るエレベーターが三階へ行き、四階へ行き、そして戻ってくる所まで見届けて
そこはかとなく爆笑してから自分達は階段で二階へ登ろうというね。そうに違いない。このゲス野郎。
えーっと中の事は特にネタになるような事もなく。とりあえず僕が15の夜歌うとみんな笑うんです。
うぃんさんは上手かった。老師は舌噛まないのすげーと思った。ぱうさんは頭からなんか産まれてた。
その後ぱうさんは予定があるからーっていち抜けピーしてしまい、三人でご飯を。
どこ行くかー何食うかーって書いてる僕自身頭痛が再発してるわけですが続けます。
どこ行くかー何食うかーって彷徨い歩いていると、なんか・・・色々あって・・・焼肉をね(忘れた
食べてるとっていうか焼いてると、炭がえらい炎上してホルモンが焼死体になったりして
店員さんが急いでやってきて「あまり火が強くなるとお肉がコゲてしまい不味くなるので」みたいな事を
僕が焼き殺した肉を指差して教えてくれるわけですが、
僕のお箸も形が変わってきてるわけですが、そんなことを何度か続く内に半切れになった店員さんが
「あんまり火が強いと上の換気扇が爆発して店内にすげー迷惑だから気をつけてよマジで。」
みたいな事を教えてくれて、そんなんじゃ僕の焼き殺した肉が浮かばれないとか思いつつ
ついてる氷を転がして遊んでました。
美味しかったので良かったんだけどねヽ('-')ノ
その後どうすっかーって感じになった物の、老師も時間やばいって事で解散して
僕は電車に乗って帰りましたとさ。
電車に乗るたびにトラブってた僕も今回ばかりはまともでしたよ。はい。本当ですって。
そんで帰りに本屋さん寄って、出てみたら自転車がずぶ濡れになっててどうやら一瞬だけ雨降った模様。
こりゃツイてるなー(’〜’)と思いつつ家帰るとズボンのおしりの部分すげー濡れてた海王でした。
皆さんも類似品にはご注意ください。