悲しいけど、これ戦争なのよね(挨拶
ある時、僕が家でせっせこせっせこ日記を書いてる間に北斗さんからメッセが来ました。
色々どうでもいい話の中に今チマタで絶賛稼働中の戦場の絆の話が。
これは、実際に自分でガンダムとかを操縦する感覚で遊べると言う
まぁ海王が中学三年生くらいの時考えたゲームなんですけども
それが今正にゲーセンにあると言うんですよ。
やられた!
もう冗談じゃなく僕が作って一斉を風靡する予定だったのに
先にやられるとはこれは計算外です。いや、冗談じゃなく。
しかも、僕が望み作ろうとしていたような超リアル路線(リアルを超えると書く)ならまだいいものの
これがただのビデオゲーム+コクピット型の筐体とかだったらマジ許さんで。
と思った僕は、北斗さん夫婦と一緒に見にいく事に。
移動中に聞いた&集合までの間に家で調べた情報によると
1プレイ500円
カードを作らないとプレイできない。300円
同じゲーセンの人とボイスチャット可能
同じ系列の機体を規定回数(ポイント獲得まで?)
プレイすると新たな機体が使用可能
同時に「いきまーす」と言うとハウリングが起こる
とかそんな感じだったんですが
初回プレイ800円て。
何をするだァ―――ッ
まさか公式設定だったとは、恐れ入りました。
いやそんな事言ってる場合じゃなくて、僕はそのカードとかそういうの嫌いなんですよ。
なんでかって言うと、一見さんお断りな雰囲気ってもう大嫌いなので。
特にこんな身内でワイワイやるようなゲーム、デビューの時期がちょっと遅れたりしたら
もう皆独自のネットワークで強い繋がりが出来てて新参が入りにくい雰囲気が発生したり
面倒臭い手続きが必要だったり、無くしたらえらいこっちゃだったり
あとサイフがかさ張ったりして困るからなんですが
もうこれを見た瞬間僕は、絶対にやるまいと決めました。
流石に暴露しますが僕の将来の夢は「本物のガンダムを作ること」なので
こんなパチモンなんかやってたら将来の僕に良くない影響を及ぼすのではないか。
不純物の混じったような物が出来てしまうのではないか、と言う懸念があるわけです。
僕の夢を熱く語るのは又の機会に回しますが、着いてみるとなんか面白い看板がありました。
これは意外と期待出来るかも・・・と思っていた僕を迎えたのは、沢山の人々と大きなデモ画面。
そして黒い球体でした。・・・え、これは何、コア?
コックピットちゃうやん(笑)お前これコックピットちゃいますやん(笑)
よく見ると「P.O.D」と書いてありました。操縦ポッドと何らかの熟語をかけたものであります。
僕はコックピットを再現出来ないバンプレストの涙ぐましい苦肉を削る努力に多少怒りも収まりましたが
なにやら料理屋さんで順番待ちする時に名前を書くような用紙があり
なるほど。と。
見たところゲーセンには四つのポッドがあり、記入欄も横に四つずつあります。
同じゲーセンの人とチーム組んでボイスチャットしながら組もうと思ったら
同じ列に四人組みたい人が名前書けばいいというね。なかなかやるね。
で、北斗さんは野良なので一人あいてる所に名前書いて、順番待ちです。
その間SEED(2)しよう!と言う事で向かうと、途中で北斗さんがダンディな人と「おや」とかいって挨拶して
「ダンディさん久しぶりです。ご無沙汰してます。」
「おや北斗君。膝の調子はもういいのかね?」
とか、確かそんな会話を繰り広げ、解散。
「戦場で会いましょうって別れるのが通のやり方」らしいです。
SEEDは・・・なんか・・・すぐ死にました。
戻って色々、そのデモディスプレーに流れてる映像を見ながら北斗さんの解説を聞いたり
うまい人の会話をなんとか盗聴しようと聞き耳を立てたり、実際やってる人の後ろで見たりして
北斗さんが出撃する時、一緒にPODに入ります。
んで、なにやらパタパタと手際よく準備する北斗さん。
初見の感想は絶対違うこれ。って感じだったんですが
動いてる所を見てみましょうかね、と言う事で傍観。
してると、なにやら北斗さんがオペレーターの人がつけるようなあれをつけて
なんか喋っています。ブツブツつぶやいております。これが例のボイスチャットですよ。
同じゲーセンの同じ軍の人なら会話可能らしいです。
つまり、敵とカチあってるときに「エゴだよそれは!」とか言えないわけです。
それどころか、そんな熱狂したプレイ振りを同じゲーセンの人とかに盗聴されて
あっち側からなんか「クスッ・・」とか聞こえてきちゃったりとか・・あぁもう!
だめじゃん。こんなの。違うじゃん、なんか。
とか思ってましたが、味方同士面白そうに会話しながら楽しむ分には
協力ミッション型戦術シュミレーションゲームとしては成功なんでしょうなぁ。
でもそれはガンダムじゃあねぇーッ!
で、なんかこう動きは思った以上にカクカクしとりました。
途中でラグったりもしてた。
自分でレバーやトリガー操作してペダル踏むっつーのはどんな感覚なんだろうかと思いつつ
自分ではやらないと決めたので冷静に分析する僕。
途中、北斗さんがダンディさんとしゃべってる時、ふいにダンディさんに
「君は・・・やらないのかね?」
みたいな事を言われて、若干びびりました。
「だってイメージと全然違ってやる気しないんですよ」
とはまさか言えないので言い訳を考えていたら
北斗さんが「彼は経済的な余裕が(-x-)」と言う絶妙のフォロー。
「そ、そう。あいはぶのっとまねー。おういえ」
となんとかダンディを撃退。
その間ドラムとかSEEDで時間を潰すわけですが、お次のプレイは北斗夫婦が一緒に入ってったので
僕は外で戦力を分析してみる事にしました。
なんだかうまい人と弱い人の差が激しいですね。当たり前ですけど。
一対一でやってて全然怖くない所か攻撃さえしてこない人などもおりまして、ええ。
僕は脳内シュミレーションを繰り返すばかり。
なんか、癪だ。
とは思ってもどうにも出来ないし、やりたくもないので見ておきます。
もう、この辺で大体の事はわかりました。
主にシステムが(僕が考えていたのよりだいぶ)ぬるい事とか。
僕の求める物とは決定的に違う事とか。
もうなんて言うか、これ以上見てても意味ないなーって感じさえしました。
なのでやる事にしました(えぇ!?
おもむろにパイロット登録を済ませ、シートに名前を記入。
いや、違うんですよ。そういう意味じゃなくて。
ただなんかこう、アーマード・コアに似すぎていたので
これなら(ここまで『ゲーム』してるなら)やっても大丈夫でしょうと判断した為なのです。
僕の理想と違うとは言え、これはこれで楽しそうには違いないですし、
それに中1の時考えた多人数アーマード・コアが実践されたと思えば
やらないわけには行かないですよね。既存のどのガンダムゲームよりもアーマード・コアに似てるのが特徴。
で北斗さんの番が先に回ってきたので、またまた中で見る事に。
今度は夫婦共揃って出撃らしいですよ。羨ましい限りですよ。
戦場で戦う女。それを守る男。最高のシチュエーションですよね。
でも相手は完全勝利優先主義のヤツらで
遠距離からポコポコと弾幕を張り、近づいてきたらスナイパーが狙い打ち、
一人が突っ込んできたらグフがタイマンでやっつける。と言う感じで
前半戦は相手のやつをなんか一匹落として防衛線に持ち込んだから勝利出来たものの
完全に篭城作戦に出られた後半戦は、意思疎通が完全に出来ない他ゲーセンの人がやられてしまい
結局守りに入られて攻めきれずに敗北って感じでした。
それまではある程度しか統率の取れていない、ただ向かってくるだけの敵ばっかりだったのが
きっちりと勝つ為の戦闘をしてくる敵とぶつかると、面白くないことこの上ない。
白兵戦でうさ晴らし出来るでもなし、能力で勝利出来るでもなし。
ここら辺は事前の作戦をきっちり組まなかった側の敗北なんでしょうけども
お遊びで触るだけの人と実力主義の人との意識格差って結構怖いもんだと思いました。
これがただの通信で一対一の対戦ならいいんですが、今回は同じゲーセンにも仲間はいますし
しかも仲間同士(野良チーム)で意識格差が生じる事もあるでしょう。
初心者がいきなりやろうと思って、勝とうとする上級者達の作戦会議に混じれるとも思えませんし
どうしても勝ちたいのに一人が良く判らないで突っ走ってしまったのが原因で負けてしまったり
なんか、誰でも無差別に同じ戦場に放り込まれるシステムってのはどんなもんかなーと。
せめて実績から判断してくれるとか、ある程度自分で選べるとかあればいいんですけどねぇ。
あるのかな?
なかったら、どんどん時間が経つにつれ初心者が途中から入りにくいゲームになっていくんじゃないだろうか。
その辺は上級者さんが大人的に考えられる人である事を祈るしかないと思います。
まぁ、野良と組まなきゃならない時点で勝ちを求めるのがそもそも間違いだと思いますが。
で僕の初陣ですよ。
操作方法は事前に(あくまで資料として)調べたので、操作には自信があります。
とりあえず、初めてやる連邦軍の人は僕しかいないようなので、ボイスチャットは出来ません。
こんな所で使ってもたぶんあんまり意味ないですけどねー(慣れっつーか訓練ステージだし
初プレイ用のサイド7に降り立った僕は、何故か一番遅れ、仲間のジムの尻を追っかけました。
ちなみに最初はジムしか使えません。
そして早々に戦線を離脱してしまう僕。
だめだこれは。なんてGだ。
(脳内)シュ、シュミレーションで慣れていたつもりなのに・・・!
その後、敵をバッタバッタと切り殺し、撃ち殺し、わけわからん紛争の中僕の初陣は終了し、
僕はザクを3匹も殺して連邦に勝利をもたらすと言う有様。
もうこの時点でアムロ超えたね、俺(えー
そして、500円で2クレジット扱いなのでもう一回なのです。
今度は色々動作確認したり、信号弾上げて楽しんだりして2匹殺しました。
フフ・・・
た、楽しいなぁ、これ・・・・・。
「どうだった?」と聞かれ、思わず「楽しいヽ(゚∀゚)ノ」等と言ってしまいましたが
五百円は辛ぇなぁ。まじで。
これはもうヤシマ作戦を実行に移すしかないんじゃないかな、葛城一尉。
ヤシマ作戦
どっかの怪人を倒す為に、どっかの人造人間のすっごいエネルギーライフルを撃つ為に第三新東京市の全電力を集約して充電すると言う、富樫の嫁の書いた漫画の主人公の声の人が考えた作戦。一時的に都市が完全に停電に陥る程のエネルギーを使った。
これをやれば、まだまだ絆を出来・・・え、何、よくわからない?
もー、仕方ないなぁ。もう一回判りやすく言いますから、良く呼んでくださいね。
ヤシマ作戦
光熱費、水道代、食費、お小遣いなど、全財産を特定のゲームにつぎ込む事によって遊ぶ為の作戦。
これがヤシマ作戦の本当の姿だ!
これをやればまだまだ絆が出来るってえ寸法ですよ。
いや、やりませんけどね。
華々しい初陣を終えた僕は、とりあえず満足して家に帰るのでした。
余談ですが、帰り際に北斗さんが買ったソフトクリームグレープヨーグルトかなんかの機械が故障して
見事に腹を下したような状態になっていました。
皆さんも閉店前にアイスを買う時は気をつけましょう。特にチョコ味。
とりあえず、僕は当初の目標を遂行に移すために色々視察したわけですが
たぶんこの程度なら問題ないですね。たぶん。
ただ「乗り込み型ガンダムゲーム」の先陣を切られたのは痛手ですな。
一回百円とかにすればみんな許してくれるかなぁ。