太陽の登る街

長い長い夜を駆け抜けて 空を染め上げながら高々く上がってきた太陽に
憎しみの心ぶつけてみても 見えるのはちっぽけな自分でしかない
一睡も出来ずに過ごした夜のおぼろげな記憶が俺をぼんやりさせるよ
窓の外に見える家の壁は そろそろ青白くなりはじめてるのさ
いつもと同じ朝ごはん食べて 鏡の中の疲れきった自分を見つけたよ
急いで顔洗ってみても 目の下の隈は消えようもないだろう
サラリーマン泣かせのノルマのように立ちはだかる試験勉強の紙
小さな窓から見えたのは 泣き言しか言えない惨めな俺達だ

寝させておくれよ俺を
昨夜からずっとこんな調子なんだ
もう許しておくれよ
罪を犯して生きてきたわけじゃないのに
寝させてくれよ俺を
太陽すら俺の眠りを妨げる

汚い部屋の隅々見渡して挙句の果てに真夜中の大掃除
寝なくちゃいけないなんて事 わかってるからもう少しだけだよ
次から次へと現れる 俺に立ちはだかる障害物達
そいつらを片っ端から 片付けてるともう太陽が昇る

疲れているんだ俺は
あの時からずっとこうなんだ
もう忘れちまいたいよ
後悔なんてしたくはないけど
寝させておくれよ俺を
明るくなってく隣の家の壁

寝させておくれよ俺を
昨夜からずっとこんな調子なんだ
もう許しておくれよ
罪を犯して生きてきたわけじゃないのに
寝させてくれよ俺を
太陽すら俺の眠りを妨げる