コアファイターで脱出すれば良かったのに(挨拶
いやね、校外学習とかいってバス乗って行きました。なんとかビーチに。
もう朝なんかメチャクチャ早いわけですよ。まだ太陽出てませんが、って感じ。
で友達の一人から「花火忘れんなよハゲ」とメールが来た。花火はあれ、どっかの日記にある。
そういえばマリオRPGで隠れた宝箱を全部見つけようとして挫折した経験がある。
なんか凄い重要なアイテムが隠されていたんじゃないかと、スーファミを全く触らなくなった今でも
たまに不安になる。マリオRPGやった方がええんちゃうやろか、と。
そんな事やってないでさっさと準備しないといけないので「わかっとるわボケ」とメールを返し(嘘
花火の場所を確認して準備し始めます。この時期おでんは間違ってる昨日の晩御飯をなんとか食べて
服着替えて、必要な物をプリント見ながら確認して、出発。
なんつーかあれです。集合が7:50だったのに何故か7:15に到着してるんです。
勿論誰もいない。一人でボーーっとしとくのも何なので尾崎ってるとおっさんに聞かれる。
「し、しらねっ」と照れ隠しにダッシュして校門へ向かう僕。バスの野郎さっさときやがれ。
それにしても校外学習でバスより先に着いてしまうなんて初めてですよ。
いやまぁだからなんだって話なのは置いといて、ね。
んで空眺めたりして時間を潰しているときました。バスの野郎。
でも即効で乗り込むと車掌のオッサンに
「なんだ坊や、そんなに遠足が待ち遠しかったのかね。ははは、若いっていいなぁ・・。」
等と思われるととてつもなくムカつくのでなんとかシカト。
で、ああどうしよう、誰か来るまで待つべきか、などと考えていると
なんか見慣れない姿の子が颯爽とバスに乗り込むではありませんか。
・・・ち、ちくしょうッ!やられた!!
高校生は自転車で通学するものだと言う固定観念に支配され自転車置き場を張っていたのに
なんと徒歩でバスへ一直線とはやってくれる・・・。
でもそれを急いで追いかけても「なんd(略)なので自転車で誰か来るまつ。もういいもん。
で最初に来たのはクラスのムードメーカー。以前の打ち上げで僕に花火を押し付けた張本人です。
「おはよー、花火持ってきた〜?」
※「ごめん忘れた。」
※ごめんわすれた
「実は今日朝メール貰って確認したんだけど、起きたのが早すぎてそっから準備やらなんやらしてると花火のことなんかすっかり忘れてしまって家を出てしまった。いや全く申し訳ないね。でも言わせて貰うとそもそも僕が持って帰って保管してるのが間違ってると思うんだ。いや違う、言い訳とかじゃなくてね。本当に悪いと思ってる。でもそれとこれとは別だと思うんだ。この前の打ち上げの時だって別に花火とかやりまくったわけじゃないし、買ってきた人が持って帰るべきだと思うんだよ。マジ勘弁してよ」
と言う気持ちを込めて海王が放ったセリフ。悪びれない表情が味噌。
「えマジでー。取りに帰ってくれるやんな?」
「うんいいけど」
って超嫌なのに言ってしまう僕。なんでしょうね、この条件反射。
海王はおだてても何も出ないけど期待されると応えようとしてしまう癖があるようです。
でさっさとバスに乗る僕。これで全然不自然じゃないぜ。
いの一番にバスにのりやがった子はフタと言うフタを物色してました。
「え、ちょ、な、何やって、はるんですか?」
と聞くと
「見てー。コーヒーメーカーついてるねん」
と無意味にアニメ声で言ってくる女子。お前殴られたいんか。
いけねぇいけねぇ。つい本音が。何がコーヒーメーカーついてるねん、じゃ。可愛いやんけ。
「すげー、バスの癖に生意気な」
と更に色々物色し始める海王。
いいんだ、今出来る事を精一杯やる。人間それが大事なんだ。
しかもトイレついてますからね、バス。でも電気つけるスイッチないですが。
「あれ、これどうやってつけるんだ。」
と探し回ります。わざわざ中入ってまで探します。でもない。ない。しかも暗い。
ゴソゴソ探してもないので出ようと思ったら閉じ込められるし。
結局誰かが使って発見するのを待つと言う後の先を取る作戦に移行。
どこが後の先なのか甚だ疑問ですがそこはペンキ塗りたて。
バスの椅子の間隔がやたら広いのも特徴です。これは凄い。
前に乗ったバスが安い夜行バスだったからか知りませんが
やけにハイテクでリラックス出来るバスに乗った気分です。やっぱ高校三年ともなると違うね。
そんでゾロゾロと集まってくるクラスメイト達。女子の集団に席を譲ってくれとせがまれて
キれかけたものの営業スマイルで席を譲る海王。健気です。
バスが出発するとギャーギャー騒ぎ出す子供達。子供は元気が一番じゃ。
そんでワイワイ(海王はウトウト)やってるとカラオケしよーぜってノリに。
なんか一番最初は海王の15の夜とか言われてキれかけたものの歌う僕。健気です。
でもBGMちっさすぎ&皆うるさすぎて全然聞こえない&マイクに声全然入らない&調子悪いで
もうグダグダ。15の夜歌って初めて後悔した。
まあいいか(=w=)とポジティブシンキングに移り寝る海王。バスでは寝るのが基本。
到着した先は24時間営業のスーパー。そこで色々購入します。
海王の班は食器やらなんやら買う。しかし食器はここで買うと高いと判断し
実は前日に業務用スーパーで買いまくりました。我ながらやる事に抜け目がない。
いや実は友達の案なんですがそんなのはどうでもよくて、あと買うのは炭とプレートと着火剤。
これを散々探して、挙句店員に聞いて発見し、購入。
「あ、俺昨日業務用スーパーで皿とか色々買った分の金貰うな」
と本当なのにすげーうそ臭いセリフを吐いて先生のくれたお金から千円抜く海王。
ヤバイ・・なんかすっごい後ろめたい。
友人も「うわ、コイツぜってー嘘。でもここで嘘やろって突っ込むのもなぁ・・・」
とか思ってたに違いないですよ。・・・仕方ねぇじゃんかよ!本当なんだからよ!
ふう。
今度はバスでバーベキューしに行くそうです。その、なんとかビーチに。
そこまでは完全に寝ていたので記憶がありません。ハイ。
着いたー着いたーと騒ぐ人らの声ではなくバスが止まる数分前に目が覚める僕。流石。
ギャーギャーと五月蠅い中をてくてく歩いて行きます。全くバーベキュー如きで浮かれやがって。
荷物やらなんやらと、必要な物を担いで歩いていくクラスの面々。
僕は炭一個だけだったので全然余裕です。むしろ物足りない感じなんですが
なにか重そうな物を持っている女子がいたらひったくろうと思い見回すと、いました。
野菜やら肉やらしこたま買い込んだでっかい袋持ってる子らが。
でもそこは海王、そんな気が微塵も起きなくなるほどのギャル嫌いです。
なんか何よりもまず干渉したくないって言う思いが最優先されてしまいます。
いや僕だってね。男ですからそりゃ持ってあげたいですよ。重いもの持ってる子なんか実際
見てみぬ振りなんて出来ませんよ。でも相手がギャルなんですよ。
ここで言うギャルとは化粧が濃くてケバくて趣味悪くてついでに頭も悪い女の子の事ですが
仕方ないので普通な子の別段重くも無い荷物をひったくりました。
まぁそこ(バスから10mほど)までは良かったんですが、バスを停める駐車場から出て
さぁバーベキューすっぞって感じの場所を見た瞬間ビビりましたね。ビーチじゃねえ。
いや、ビーチじゃねぇ。
波止場やん。むっちゃ船停めてあるやん。・・いや、船。バーベキューて。・・・波止場やん。
とかそんな思いを全面に追い出しつつバーベキューの準備始める海王。
なんかね、そこにはね、おじいさんがいたの。さいしょせんせいかとおもったけどね、ちがうの。
すっごくおじいさんだったの。なんかもうしわけなくて、でもみんなついたのがうれしくてわらってるの。
おじいさんはたちあがって、さみしそうにどこかへあるいていってしまったの。
まぁしゃあねーな。予約してあったんだし。てかこんな所に一人で何やってはったんでしょ。
しかし気づいた時にはおじいさんは消えてしまっていました。
い・・いったい・・・何が起こったのだ・・・消えてしまったのか・・
わ・・・判らない・・・・
だめだ・・・どこにもいないようだ・・・影も見えない・・・
今・・・炭が燃え始めたのは12時15分くらいか・・・
焼き始めるまで時差があるから昼の1時くらいか・・・
学級委員と担任は何をしているのだろう・・・
もう野菜を切り始めているだろうか・・・?手伝わなくてすみません
海王が最後に思うこと・・・それは忽然と消えた老人の事ではなかった。
老人の事を深く思ってはいたが直後に浮かんだバーベキューの為に
『奇妙な疑問』は頭から吹っ飛んだ。
僕の座っている場所はバーベキューの進行状況が手に取るようにわかる・・・
だが・・・今・・・『野菜』はクラスの女子に全部一度に切断された・・・!?
なぜ!?
なぜ焼くのと同時に一本一本ではなく・・・少しの時間差もなく、一万分の一秒の差も無く
合計20キロの『野菜』は「同時」に切断されたのか?
なぜ・・・?
少しの時間差もなく・・・・時間差・・・・・時間・・・・時間
「時」
┣” ┣” ┣” ┣” ┣” ┣” ┣” ┣” ┣” ┣” ┣” ┣”
わ・・・わかった・・・・ぞ・・・・
な・・・なんてことだ・・・・・・
それしか考えられない・・・・
「時間」だ・・・
やつら・・は・・・・時間を短縮する為に「肉」と「野菜」を全部同時に焼くのだ・・・・・
つ・・・伝えなくてはこの事をッ!
この恐ろしい事実をなんとかして・・・・
なんとかして食器係のやつらに教えなくては・・・・っ
このままだと・・・・・・みんなの皿が足りなくなってしまう・・・・・・・
と思った僕は、全員分の皿とタレとコップとジュースをスタンバイするよう指示して
後は焼いてくれるヤツに託してボーっと出来るのを待っていたのでした。
その後は地獄だった。
皆肉を求め箸を繰り、一人としておいなりに手を伸ばさない人間はいなかった。
空になったコップと買ってきたジュースの枯渇・・・。人々の生存競争は熾烈を極めた。
中には海岸で捕らえた海月を焼き、狂喜乱舞する者まで現れたと言う。
バーベキュー・・・それは地獄に他ならなかった。
語群
「おい、ちょっとそこの肉取ってくれ」「癌の元や」「誰かジュース持ってこーい」
「うわ!俺のおいなりが!!」「腹が減って仕方がねーぜ」「こ、こぼれた。誰かティッシュ」
「今ならここにある食いもん全部食える気がする」「まず」「クラゲどうなったん?」
「誰やねん茶碗蒸し買ってきたん」「くっちゃん」「俺ちゃうわ」
「そこの焼きそばくれ」「キムチとか俺食えねーし。」「お前ら肉食ってんか?」
とか、そんな感じでした。・・・え何、わからない?
いや・・そんなん・・・今言われても・・・なぁ?
結局食い散らかした後は適当に片付けて、その日誕生日だったクラスの子を熱い演出で祝って
バスに戻りました。いやー美味かったっちゃ美味かったけどなんだろうこの不完全燃焼感。
なんかね、僕こんなのがしたかったわけじゃないんですよ。いやほんと。
もっとこう、ワイワイ騒いでパーっと楽しく・・・僕はそうじゃなくてもなると思ってたんですが
なんか皆すげー淡々と食ってるしね。
ちょ、おまえら!もう最後やぞ!最後の遠足そんなんでええのんか!?
と心の中の僕は叫んでいましたが、同時にうるさくなくていいぜ、とも思っていました。
とはいってもその後移動してからのビーチバレーの前後とかにも色々あったのですが
もう面倒臭いので省略。省略。
敢えて言うならあれですね。
岩は踏み越える物。崖は登る物。そして砂浜は走る物だと思いました。
何って男の浪漫の話じゃないですか。何を聞いてんですか。
無駄にハッスルしてしまったビーチともお別れして、バスに乗り込みます。
正直このときの僕の心境としてはもうしんどい。やってらんない
って感じでバスに乗ると同時に即効で寝に入ったんですが、突如五月蠅い女子の声に目覚めると
マイクが顔の前に突き出されており、間髪いれずキューティーハニーが流れ出したのは
流石に誤算でした。歌いましたけどね。そりゃもう。
でそれが終わってすぐさま寝る僕。末期です。
そういえば最近妙に眠いのですよ。授業中に寝てしまうなんて一学期は一度も無かったのに
最近はもう一日に一回は寝てますからね。授業の半分以上睡眠で終わる日もありますし。
なんだろう・・・。秋だからか?